ついてく流。

今日は、アヤコさんのたんじょーびらしい。
りょーちんがはりきって祝うぞーって言ってきかねえから(ま、おれも賛成だけどな)じゃぁ、ってなことで、 オレはケーキの買出し任された。
任されたはいいがオレは、ケーキなんか普段くわねーから、ケーキ屋なんてしらねーんだ。
ミッチーがそばにいたから、一緒にいかねえかと声をかけてみたら、なぜかキツネが隣にやってきた。
ついてくるという。
ケーキのある店を知っているとも言っている。
キツネを指差してミッチーを見ると、つれていってやれと言っている。
りょーちんが、「三井サン、ちょっと」と呼んでしまったので、しょうがないからキツネを伴って買い出しに行くことにした。

「おめえ、ケーキなんか食うのかよ。」

「食わねえケド。」

「じゃ、ケーキ屋は・・」

「知らねー。」

「しってるって言ったじゃねーかよ!!」

「コンビニにあった。」

「コンビ・・・おまえなぁ、誕生日のケーキっつうのは、普通そういうのはつかわねーんだよ。」

「じゃ、スー…」

「パーも駄目だ!」

「あんで。」

「ケーキ屋って決まってんだよ。」

「・・・・・・」

なんだよその変な目は。

「しょうがねぇなぁ。洋平に…」

「シッテル。」

「あ?」

「ケーキ屋、しってる。」

「しらねぇって言ったじゃねえか。」

「まえに、チラッとみた。」

「ほんとかよ。」

「うそはつかねー」

疑わしすぎるぞ。

「どこだよ。」

「まっすぐ行って、」

「おう。」

「左。」

・・・・・・・・・・・・・・・。

「どこの道だよ。」

「・・・。」

「目印は。」

「白い鳥がたくさんいた。」

「ケータイかせ。」

イヤダイヤダと首を振るが、お構いなしに取り上げる。

「ミッチーか?今すぐ来てくれ。」

これでいて、このお話、ひそかに人気あったんです。。。。