流川からの手紙

新しいお話「贈る言葉」について、「流川の手紙が読みたいです」というメッセージをいただきました。確かに。あの人はあのままでは終わりませんよね。一旦仲直りはしましたけれども、それはそれとして「手紙」です。流川も流川で花道の一番であろうと常に努力し続けていると思うんです。流川は努力している姿が美しいですし、けっこう花道のことを思って日々精進していると思うんです(このあたり大人花流総集編読んでみてやってください。宣伝)。
花道のあんなセリフを聞かされて流川が発奮しないわけがない。
いざ、手紙!です。
練習の合間に、チームのロゴの入ったレターパッド(これでファンレターの返事などを書きます)を手に、うーんと考える流川。

あ、書き始めた!
ではご覧ください。
線が引いてあるところは流川が書き損じた(ペンでぐしゃぐしゃってした)ところです。(お使いのガラケーやスマートフォンで上手く表示されていたらいいんですが)

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どあ 桜木へ


こんにちは。手紙ありが
俺は、今、練習中です。休みの時間に手紙を書いてる。います。
今日は晴れてる。ています。寒いです。手袋あったけーです。

さっきテメーお前が作った弁当を食べた。ました。
うまかった。です。
今日は早く帰れる。ります。たぶん。

お前の良いところは元気がいいところ。
あとたまにやさしい。
これからも


ご自愛ください。
流川楓

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「??????!!!!!」
ハテナを飛ばしつつも、花道の目には涙が光っていました。

~解説~
流川自身、この手紙の出来が大変よろしくないということは重々承知なんです。まずいことは分かっているが、もう一回書いても多分結果は同じ。渡そうか渡すまいか、迷って迷って、とりあえず折りたたんで鞄に入れました。それが使った練習着とごっちゃになります。
翌日、花道が流川の鞄から洗濯物を引っ張り出します。ひらひらと手紙が落ちて、広げてみればまさかの自分宛て。驚きつつも読んでみます。つっこみどころ満載の手紙でしたが、一生懸命なのは分かる。花道は胸をキュンキュンさせて、流川のところに駆けて行きました。

書き損じが多いのは、流川は、手紙はですます調で書くものだ思っているからですね。だからセルフ修正が多くなりました。冒頭の「 手紙ありが 」の間違いは、クセが出たんですね。ファンレターの返事のクセが出て、あ、やべ、っと思ってぐしゃぐしゃってしてしまいました。
「これからも」で、止まったのはそこで人に呼ばれたからです。
それなのに「ご自愛ください」があるのは、最初に「ご自愛ください」から書いたからです。 ご自愛ください、を最近覚えたので使いたかったんですね。

ばかやろーな手紙ですが、私なら額縁に入れて寝室に飾ると思います。

以上です。