「昼と―――」
「え?」
「昼と夜のさかい目。」
「?」
「あれ」
流川が指差す先をみたら、そこには、今まで気付かなかった夕焼けがあった。
思わず固まる。
それくらいきれいだったんだ。
なんで今まで気付かなかったのか。
オレンジとピンクと紫が街の向こうに消えていく。
頭上をあおぎ見れば、もう黒がきていた。
小さな白の点々は―――あれは星だな。
流川のいうとおり、たしかに、昼と夜の境目がそこにあった。
~「昼と夜のさかい目」より~
ちろたんが色鉛筆を使って描いてくださったのです。